子連れ飛行機のおすすめ座席はここ!選び方のポイント解説

子連れでの飛行機旅行。楽しみな反面、「子どもが騒いだら…」「授乳やおむつ替えは…」など、不安も尽きませんよね。そんな悩みの多くは、実は「座席選び」で解決できることをご存知でしょうか?

0歳から子どもと10回以上の飛行機搭乗経験を持つ旅行ライターとして、「子連れにとっての最適な座席」をご紹介します。この記事を読めば、家族構成や子どもの年齢に合わせた理想の座席選びができるようになります!

目次

1. 年齢別・位置別のおすすめ座席ガイド

0歳〜2歳児連れの最適な座席選び

位置選びの基本戦略:前方vs後方、通路側vs窓側

子連れにとって最適な座席位置は、結論からいうと「後方の通路側」です。なぜなら、機内で過ごす時間の快適さを考えると、トイレや客室乗務員に近い後方座席のメリットが大きいから。

メリットデメリット
前方・乗降がスムーズ
・比較的静かな環境
・人気が高く混雑
・プレミアム席で追加料金の場合も
後方・トイレや乗務員が近い
・他の子連れ家族が多く気が楽
・搭乗率が低い場合は空いている可能性大
・乗降に時間がかかる
通路側・席の出入りが自由
・トイレアクセスが容易
・子どもが手足を出すと通路の人や台車に接触の恐れ
窓側・景色を楽しめる
・壁に寄りかかれる
・授乳時のプライバシー確保
・通路側に他の乗客がいると出入りしづらい

「前方席は早く降りられるから便利そう」と思われがちですが、実際に飛行機に乗っている時間のほうが圧倒的に長いため、機内での快適性を優先したいです。

特に0〜2歳児連れの場合、頻繁におむつ替えやあやす必要があることを考えると、トイレに近く、立ちやすい通路側の後方座席がおすすめです!

バシネット(ベビーベッド)付き座席の活用法

長時間フライトでは、バシネット(機内ベビーベッド)の利用を検討しましょう。これは機体前方の壁付き座席に取り付けられる専用ベッドで、赤ちゃんを横にして寝かせられます。

バシネットを利用する際のポイント:
・体重制限は約10kg、利用可能年齢は2歳までが一般的
・事前予約が必須で先着順(航空券購入時に同時予約を)
・安全上の理由からシートベルトサイン点灯中は使用不可
・JAL・ANAなど大手航空会社では提供されているが、LCCでは基本的に提供がないことが多い

メリットは赤ちゃんの寝床確保と親の抱っこ負担軽減、デメリットは使える時間が限られることや、活発な赤ちゃんの場合は落下の危険性もあることです。

短時間のフライトでは、バシネットの設置・撤去の手間を考えると、抱っこのままの方が楽な場合もあります。

座席パターン別解説:家族構成に合わせた選び方

夫婦+赤ちゃん1人の場合: 窓側2列席がベスト。パパが通路側、ママと赤ちゃんが窓側に座れば、授乳の際も周囲の視線を気にせず行えます。

大人1人+赤ちゃん1人の場合: 後方の通路側がおすすめ。頻繁に立ち上がる可能性が高いため、出入りのしやすさを優先しましょう。

複数子ども連れの場合: 3列シートなら窓・中央・通路と並べるのが基本。ただし、2歳未満の子どもはシートベルトを着用できないため、大人の膝の上に座ることになります。上の子が3歳以上なら、窓側に座らせて景色を楽しませるのも一つの方法です。

国内線と国際線の違い

国内線(JAL、ANA、スカイマーク、スターフライヤー): 3歳未満は大人の膝上でOK(無料)。3歳以上からは子ども用座席が必要です。

国内LCC(ピーチ、ジェットスター): 2歳未満が大人の膝上OK。フルサービス航空会社より1年早く座席料金が発生するので注意が必要です。

国際線: ほぼすべての航空会社で2歳以上は座席が必要。

3歳以上の子連れにおすすめの座席

幼児期(3〜6歳)の子どもは、好奇心旺盛で退屈しやすいという特性があります。そんな子どもには以下の座席選びがおすすめです。

前方壁の前の席と後方席を選ぶ

前方の壁前席(最前列席)のメリット

  • 足元スペースが広いので窓側であってもトイレに行きやすい
  • 前の席がないため、子どもが席を蹴って迷惑をかける心配がない
  • キャビンアテンダントの目が届きやすい

後方席のメリット

  • 同じく子連れが多いエリアで気が楽
  • 搭乗率が低いフライトでは空席が多い可能性大
  • トイレに近く、子どもが退屈したときに立ち歩きやすい

この年齢になると、景色を楽しめる窓側の魅力も大きくなります。

「飛行機に乗る」という特別体験をより楽しむためにも、窓側席は子どもに喜ばれるでしょう。ただし、トイレが近い子どもの場合は、やはり通路側の方が周囲に迷惑をかけずに済みます!

小学生(7歳以上)の子ども連れの座席戦略

小学生になると自分のことは自分でできるようになり、飛行機での振る舞いも理解できるようになります。

この年齢では、子どもの好奇心を満たす窓側席か、自分で動きやすい通路側席かを、子どもの性格に合わせて選びましょう。

長時間フライトの場合、3列シートであれば、真ん中を空けて窓側と通路側に大人と子どもが座る配置も快適です。

航空会社によっては、事前予約や搭乗率によっては真ん中席を空けてもらえる場合もあります!

2. 利用できない座席・注意点

子連れ旅行では、利用できない座席や注意点もあります。

■ 非常口座席の制限
安全上の理由から、3歳未満の子連れは非常口座席の利用はできません。非常時に他の乗客の避難を手伝う必要があるためです。足元が広くて快適な非常口席ですが、小さなお子さん連れの場合は最初から選択肢から外しましょう。

■ 幼児連れグループの同一列制限
酸素マスクの個数制限から、子連れのグループ同士が同じ座席列に座れない場合があります。通路を挟んだ隣の席や、前後の席なら可能です。友人家族と一緒に旅行する場合などは、この点に注意して予約しましょう。

■ 座席変更が必要になった場合
満席の場合は難しいですが、余裕がある場合は以下のようなケースで座席変更が可能なことがあります:

  • チェックイン時に「子連れなので隣同士の席に変更したい」と申し出る
  • 搭乗後、周囲の方の協力を得て席を交換する(ただし強制はできません)
  • 搭乗率が低い場合、空いている席への移動を客室乗務員に相談する

3. プロが教える!座席予約のコツとタイミング

ベストな座席を確保するための予約タイミング

子連れに最適な座席を確保するためには、予約のタイミングが重要です。一般的には「予約開始と同時に」が鉄則ですが、航空会社によって異なります。

JAL・ANAなど大手航空会社:

  • 国内線:2ヶ月前からの予約開始と同時に
  • 国際線:330日前からの予約開始直後が理想
  • バシネット席は特に人気なので、予約開始日に確保を

LCCの場合:

  • 座席指定は別料金のことが多いため、追加料金を払ってでも快適さを求めるかの判断が必要
  • セールで航空券自体は安くとも、座席指定料を含めると予算オーバーになることも

特に繁忙期(お盆、年末年始、GW)は早めの予約が必須です。子連れ向けの良い座席はすぐに埋まってしまいます。

チェックイン時の座席交渉術

予約時に理想の座席が取れなかった場合、チェックイン時に交渉する方法もあります。

効果的な交渉のポイント:

  • 具体的な理由を説明する(「小さな子どもがいるので後方の通路側が助かります」など)
  • チェックイン開始直後のカウンターが空いている時間帯を狙う
  • 客室乗務員ではなく地上スタッフに相談する(搭乗前が座席変更の最適タイミング)

満席の場合は難しいですが、搭乗率が低い便なら「子連れに配慮して隣席を空けてもらう」という対応をしてくれることもあります。礼儀正しく、しかし具体的に希望を伝えましょう!

マイル・航空会社会員ステータスの活用法

頻繁に飛行機を利用する家族なら、マイレージプログラムの活用も検討する価値があります。

マイレージ会員のメリット:

  • 上級会員になると優先的に良い座席を確保できる
  • 一部の航空会社では、家族用の特別サービスがある
  • マイル特典で座席のアップグレードができる場合も

例えばJAL Global Club(JGC)会員だと、同行者も含めて国内線の「クラスJ」をエコノミー運賃で利用できるなどの特典があります。頻繁に利用する航空会社があれば、活用するのも手です!

4. フライト中を快適に過ごすための工夫

子どもが泣き出した時の対処法

どんなに準備しても子どもが泣き出すことはあります。そんな時、座席位置によって取れる対策が異なりますが、やはり後方座席の方が安心感が高いです。

後方座席の場合:

  • ギャレー(客室乗務員の作業スペース)近くで立ってあやす
  • 周囲も子連れが多く、理解を得やすい

前方・中央座席の場合:

  • 窓側であれば、景色を見せて気を紛らわせる
  • 通路側であれば、安全な時にトイレに連れて行き、気分転換

どの席でも共通して、事前に周囲の方へ「赤ちゃん連れで心配です」と一言伝えておくと、理解を得やすくなります。実際、多くの方が子連れに理解があり、「赤ちゃんなんだから泣くのは当然」と考えています。過度に心配しすぎず、リラックスして対応しましょう。

機内での食事・睡眠を快適にする座席活用法

長時間フライトでは、食事と睡眠の快適さも重要です。座席をうまく活用しましょう。

食事時の工夫:

  • 赤ちゃん用の離乳食は、大人の食事より先に与える(大人の食事が来ると子どもが欲しがる)
  • 2人並びの座席なら、交互に食事し、片方が子どもの相手をする
  • テーブルが狭いので、子ども用の食器類はコンパクトなものを持参

睡眠時の工夫:

  • 窓側席なら壁にクッションを当てて、子どもを寝かせやすく
  • 隣に知らない人がいない配置なら、肘掛けを上げて横になれるスペースを作る
  • 3歳以上の子なら、膝の上ではなく自分の席で寝かせる練習を事前に

特に国際線の長時間フライトでは、子どもの体内時計と現地時間の調整も考慮すると、機内での睡眠管理は重要です。

我が家では、国際線では長時間フライトは子どもが退屈するので、あえてレッドアイを選ぶことが多いですが、その際に子どもがしっかり寝れるよう、足元に置けるクッションを持参しています。

広々と足を伸ばして寝てくれたので、親もゆっくり過ごすことができました。

こうしたフットレストは、使用できる座席が、通路に面していない席に限定されていることがほとんどなので要注意です!(航空会社によりルールが異なります)
利用するのであれば、窓側か、3席列の真ん中にしましょう。

長時間フライトを乗り切るための座席周りの工夫

国際線など長時間フライトでは、座席周りの環境づくりが重要です。

荷物配置の工夫:

  • 頻繁に使うものは座席ポケットに
  • おむつや着替えなどは取り出しやすい位置に
  • 壁前席では足元に置けないため、上の収納棚に入れやすいように細かく分ける(これがデメリットで私はあまり先頭席は選びません・・・)

子どもの退屈対策:

  • 新しいおもちゃやシールブックなど、機内専用のサプライズアイテムを用意
  • タブレットなど電子機器は、電波OFFモードの使い方を事前に確認
  • 子どもが動きたがる時間帯を予測し、安全な時間に通路を少し歩く計画を

5. リアルな体験談:失敗から学ぶ座席選び

失敗事例からの教訓

実際の失敗事例から学ぶことも多いものです。反面教師で自分が飛行機に乗るときは意識しておくだけでも、嫌な思いをしなくて済みます!

特に座席位置を失敗してしまうと、他のお客さんにご迷惑をおかけし肩身が狭いことになる可能性も・・・しっかり準備しましょう。

2歳半の息子を窓側に座らせたところ、トイレに行きたくなった際、通路側に座っていた見知らぬ方に何度も席を立ってもらうことになり、大変申し訳ない思いをしました。
小さな子どもがいる場合は、親が窓側、子どもが通路側の配置が無難。

国際線でバシネットを予約したものの、当日は揺れが多くシートベルトサイン点灯時間が長く、ほとんど使えませんでした。結局長時間抱っこすることになり、腕が痛くなりました。バシネットに頼りすぎず、抱っこ紐や膝上で寝かせる方法も準備しておくべきでした。

成功事例に学ぶベストプラクティス

一方で、工夫して成功した事例も参考になります!

5時間のフライトで後方座席を選んだところ、同じ年頃の子連れファミリーと隣り合わせに。子どもたちが仲良くなり、お互いに子守りを交代するなど助け合えました。また、客室乗務員も子連れが多いエリアには特に気を配ってくれ、臨機応変にサポートしてもらえました。

3歳の子どもと深夜便に乗る際、後方の3席(窓・中央・通路)を確保。搭乗後すぐに子どもは眠り、横になれるスペースができたため、親も交代で仮眠を取れました。子どもの睡眠リズムに合わせた便選びと、余裕を持った座席確保が成功の鍵です。

まとめ:子連れ飛行機旅行の座席選びポイント

子連れ飛行機旅行の座席選びで最も重要なのは、「子どもの年齢と特性」「家族構成」「フライト時間」の3つの視点から考えることが重要です。

<年齢別おすすめ座席一覧>
0〜2歳:後方の通路側または窓側(授乳が多い場合)、長距離ならバシネット席
3〜6歳:後方の通路側または窓側(景色を楽しめる子なら)
7歳以上:子どもの好みを聞いて選択、長距離なら少し広い座席も検討

<座席予約前チェックリスト>
・子どもの年齢と体格に合った座席か
・トイレに近いか(特に頻繁に利用する乳幼児連れ)
・授乳やおむつ替えのしやすさはどうか
・非常口座席など利用制限がないか
・特別サービス(バシネットなど)の申込は済んでいるか

    子連れでの飛行機旅行は、準備が大変に思えるかもしれませんが、適切な座席選びで快適さが格段に上がります。

    この記事で紹介したポイントを参考に、ぜひ楽しい旅行を計画してくださいね。家族での素敵な思い出づくりに、少しでもお役に立てれば幸いです。

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    この記事を書いた人

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